OCMの活動

OCMの活動

世界で活躍するOCM

1947年に初めてローラチェーンをお届けして以来、伝動と搬送の専門メーカとして発展を遂げてまいりました。優れた製造設備と製造技術、高度な生産管理体制のもとに生産されるさまざまなOCM製品は、品質保証の国際規格ISO-9001を認証取得し、産業用機器・OA機器・医療用機器など社会の広範囲な領域で活躍、合理化と省力化に寄与し高い評価を受けています。
さらに、近年ユーザーのニーズはますます多様化傾向の今日、当社では独自の多品種少量生産システムの構築により、いかなるニーズにも即応できる生産体制を確立、各種新製品の開発にも積極的に取り組み、蓄積した技術とマンパワーをフルに生かしながら21世紀に向けてさらなる飛躍を目指します。

現在の取り組み

1.既存のローラチェーンについて

今日では市場がグローバル化し、日本の国内市場にあっても各国からの輸入チェーン製品が増加してきております。そこで当社は、お客さまのニーズに対応するため次の方策をとります。
標準ローラチェーンについては、当社の指定した品質、仕様で中国のメーカーに生産委託をし、品質的にも価格的にも充分満足を得られる製品を供給する体制をとります。
そして国内生産については、実用新案権を取得したより高品質な標準ローラチェーンや特殊素材、特殊加工をした特殊チェーンの生産拡大を行いユーザーのニーズに応じた製品を提供してまいります。

2.新製品開発について

現在、当社本社工場での生産は高付加価値化を図って経営基盤を強化させる必要があり、新しい事業を創り出す取り組みを行っております。
・金属射出成形(MIM法)製品等

【金属射出成形(MIM法)の特徴】

MIMは1970年代後半に米国NASAのR.E.WIECH氏の研究から誕生し、日本国内では1980年代前半に研究がはじめられ1980年代後半にMIM法を利用した製品が市場に出回り始めました。
MIM法は従来からある加工方法よりも寸法精度に優れ、しかも3次元的な複雑形状の成形が可能です。

【当社がMIM法を導入する目的】

当社のチェーンやその他製品を納入している情報通信分野、医療機器分野などの顧客よりチェーン以外の精密部品の製作を依頼されることが多くあります。依頼される部品には複雑な形状なので切削加工ではコスト高になったり、加工が困難な形状のものもあり、それらの加工を効率よく行なえるMIM製法を社内導入する考えに至りました。
MIM法は未だ発展途上の技術ではありますが、従来の技術と比較しても高い生産性とコスト競争力に優れており、新技術として部品加工分野で発展するものと信じております。

【MIM法を導入するための技術指導】

MIM製法は、高度な技術のため独自で研究・開発することは非常に困難であり、石川県産業創出支援機構を通じ、技術指導をして頂ける株式会社小松製作所殿を紹介して頂きました。
同社と1年余り種々検討の結果、平成14年1月末に同社と金属射出成形の実施許諾並びに技術開示に関する契約書を取り交わすに至りました。
これにより当社は、MIM法の技術情報の開示並びに技術の実施許諾を得ることになり金属射出成形への第一歩を踏み出すとになりました。

【MIM法の技術習得】

当社の研修員が、株式会社小松製作所において3ヶ月間同社の設備を使用し技術指導、教育を受けました。又、中小企業金融公庫より経営革新法の制度融資を受けて、MIM法による製品加工用の設備を新作しました。
現在は、同技術に関する知識・技能も向上させてMIM法の製造技術を習得しております。

【今後のMIM法による当社の部品製造方向】

既存のローラチェーンや小型スプロケット等MIM法による新製品の開発や研究を行なってまいります。
一方、新たな分野としてOA機器部品、電子機器部品、医療機器部品、IT機器部品等の需要を開拓しております。

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・RBセラミックス採用の新ステンレスチェーン

従来のステンレスチェーンに比べて11倍以上(当社比)の寿命を持つ新しいステンレスチェーンを開発しました。

【新開発チェーンの構造】

このチェーンは、伸び(摩耗)を抑えるため新素材RBセラミックスからなる複合材をピンとブシュの間に入れる構造を採用しております。これにより、従来のステンレスチェーンの最大弱点である摩耗が大きいという欠点を克服することができ、完全無潤滑でもチェーン寿命を大幅に延ばすことが可能となりました。

構造
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【新開発チェーンの特長】

無潤滑で使用でき、かつ摩耗しにくいことからステンレスチェーンとして次のような利点があります。
・ 食品工場・電子部品組立工場等のクリーンな生産ラインにおいて、チェーンからの摩耗粉や油による汚染を防止することができます。
・ チェーンの伸びが少ないことにより、搬送での位置決め精度向上に著しい効果があります。
・ チェーンの寿命が延びるため、メンテナンス時間の大幅な節約が可能となります。

【新開発チェーンの今後の取組】

標準品の品質を安定させた量産生産設備を完成させると共に、特殊な搬送用チェーンなどの用途拡大を図る研究開発を進めてまいります。